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管内唯一の自校式給食 まちマイ音更編

出来たての給食を手に、笑顔を見せる豊田小の児童たち(塩原真撮影)

 音更の子育て環境で特長的なのが、町内全ての小・中学校で取り入れている自校式給食だ。管内で給食が自校式なのは音更のみだ。

 27日正午すぎ、豊田小学校(河端則好校長、児童12人)のランチルームに集まった児童たちの前には、学校の調理場で作られた出来たてで温かい五目ご飯とたぬき汁が並んだ。

 「いただきます」。友達と楽しく会話をしながら、児童たちは「おいしい」と笑顔で食べ続ける。牧野永遠君(6年)は「給食はいつもおいしい。授業中、匂いがしてくるとお腹が減ってくる」と話す。

 管内では、給食を1カ所で作って各学校に配送するセンター方式が一般的だが、音更では学校ごとに給食を作っている。メニューは基本的に各学校とも同じで、毎日、19の小・中学校で5000食弱を提供している。

 町管理課の菅原義伸学校給食係長は、「学校ごとに調理機器をそろえるなどのコストがかかることもあるかもしれないが、出来たての温かい物を食べてもらえ、作っている人の顔が見える」と自校式の目的やメリットを語る。転校してきた子供たちからは「給食が温かい」と喜びの声も聞かれるという。

 豊田小の河端校長も、「目の前で給食が出てくると、作り手の思いが感じられる」と絶賛する。調理員と児童が味の感想を話したりするなど、コミュニケーションを取れることにも意義を感じている。

 いつも調理員の思いがこもった出来たての給食が食べられる音更の子供たちは、とても幸せに見える。
(津田恭平)


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