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来月4日発売へ、絞り作業着々と 地酒「十勝晴れ」 

田中酒造亀甲蔵を訪れ、搾りたての十勝晴れを味わう中村常務(中央)ら(13日午後0時半)

 【小樽】十勝の米と水にこだわった純米吟醸酒「十勝晴れ」づくりを進める「とかち酒文化再現プロジェクト」の委託を受けた小樽市内の田中酒造「亀甲蔵」で、熟成したもろみの搾り作業が行われている。13日には同プロジェクトの関係者も帯広市内から駆け付け、作業状況を視察するとともにさっそく搾りたての新酒を味わった。3年目となる十勝晴れは2月4日に500ミリリットル瓶換算で1万本が発売される。

 十勝にかつてあった酒文化を復活させ、地域活性化や新産業創出につなげようと管内産学官金が連携して取り組んでいるプロジェクト。亀甲蔵では音更町内の白木祐一さんの水田で収穫した酒米「彗星(すいせい)」と深層地下水を使い、昨年12月下旬に仕込みを開始した。搾りは熟成したもろみを圧搾機を使って清酒と酒かすに分離する作業で、同日から3日間作業を行い、これまで終えたものと合わせて計5000リットルを製造する。

 田中酒造の田中一良社長は「年々酒米の品質が良くなり、生産者も杜氏(とうじ)も取り扱いに慣れてきた」と手応えを感じており、タンクから搾ったばかりの酒を試飲した帯広信用金庫の中村利雄常務は「荒々しいところも含めておいしい。例年にも増して期待できる味になった」と太鼓判を押した。(犬飼裕一)

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  • 田中酒造亀甲蔵を訪れ、搾り立ての十勝晴れを味わう中村常務ら(写真中央。13日午後0時半)

    田中酒造亀甲蔵を訪れ、搾り立ての十勝晴れを味わう中村常務ら(写真中央。13日午後0時半)

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