思い出の品と再会 北栄小でタイムカプセル引き渡し
帯広北栄小学校(田島久美子校長、児童304人)で11日午前10時から、2003年当時の児童がそれぞれの大切な品をしまったタイムカプセルの引き渡しセレモニーが行われた。成長した卒業生ら約40人が参加し、思い出の品と再会した。
カプセルは同年9月、開校50周年記念事業の一環で設置された。当時の在校生と前年の卒業生合わせて507人が、衣装ケースにそれぞれの絵や習字、未来の自分への手紙など思い思いの品を入れ、体育館の屋根裏倉庫に保管していた。
開校60周年を迎える今年、同校PTA(遠藤明徳会長)の企画でセレモニーを実施。学年ごとにケースが開けられると、卒業生からは「懐かしい」「この頃に戻りたい」などと声が上がった。
当時4年生だった塩崎貴正さん(19)=愛知県在住=は、昔の自分が作った切り絵を見て「ちょっと恥ずかしい」と苦笑。「当時は大工になりたいと思っていたけど、今の自動車開発の仕事も楽しい」と話した。
(丹羽恭太)