十勝ワイン用「マイセラー」貸します 池田ブドウ研の球研究所地下
【池田】町ブドウ・ブドウ酒研究所は、一般からワインを預かり地下貯蔵室で長期保管する「十勝ワインマイセラー」を10日午前、報道関係者に公開した。十勝ワイン50周年記念事業として企画した。セラーを設けたブドウ研の旧研究所(町清見)地下にはワインを長期貯蔵している熟成庫があり、温度、湿度ともワインの長期熟成に適した環境下にある。道内のワイナリーでセラーの貸付事業は初めて。
旧研究所の地下は年間の平均気温10度、湿度90%とワインを熟成するのに適した「天然セラー」となっており、熟成庫には十勝ワインのビンテージ(年代物)約1万2000本が保管されている。
地下貯蔵室は、ブドウの苗木保管庫を790万円で改修した。広さ45平方メートルの内部にセラーとなるステンレス製のボックス(高さ38センチ、幅50センチ、奥行き53センチ)200個を設けた。
各セラーにはワイン(720ミリリットル)48本まで入れられ、十勝ワインのみを受け付ける。酸味の強さを特徴とする十勝ワインは長期熟成に適し、同研究所の内藤彰彦所長は「子供の誕生年のワインを保管し、誕生日ごとに家族で味わうなどそれぞれのアイデアで利用してほしい」と呼び掛けている。
貸付料金は年間6000円(税抜き)。十勝ワインのビンテージ販売とセットにした貸し出しもある。この日から利用の申し込みを受け付け、来年1月10日で締め切る。セラーへの納品は同2月10日から。今月15日午前10時から正午までセラーを一般公開する。
問い合わせは同研究所(015・572・2467)へ。(平野明)