白樺学園にボウリング同好会発足 管内高校初
白樺学園高校(平井弘幸校長)にボウリング同好会(顧問・鈴木珠里教諭、會田希会長)が発足し、会員の生徒3人が練習に励んでいる。管内の高校で同競技の部や同好会が活動するのは初めて。同校としても進学・教養コースではゲートボールなどに続いての同好会誕生だ。平井校長は「体育コースに負けないところにまで育ってほしい」と、運動が盛んな同校の活力の一つとなることに期待している。
初心者の女子高生3人(全員2年生)がめきめきと上達している。會田会長と郡谷美来さん、遠國里那子さんは、いずれもスコアが100に満たなかった。同好会が6月に発足して以来、練習は月2回、1回につき3ゲームと豊富とは言えないが、帯広スズランボウル(帯広市稲田町南8線)でインストラクターの指導を受け、今では平均で100を超えている。
同じく初心者で、一緒に練習してきた鈴木教諭は「生徒は次の練習が待ち遠しいと話している」と、真剣なまなざしでピンを狙う姿に目を細める。
帯広市ボウリング協会(作田克博会長)のジュニア世代の育成、強化策が発足につながった。今年から高校生対象の教室を開くとともに、白樺学園高校に同好会発足を打診。練習場所として、帯広スズランボウルの協力も得た。作田会長は「バックアップしていきたい」と今後も変わらぬ応援を約束。同ボウリング場を運営するスズラン企業のスポーツレジャー部・前多和博取締役部長は「将来的に管内の高校で大会ができるようになれば。若い人の力で、ボウリングというスポーツを盛り上げてほしい」と期待する。
同好会が大会に出る予定は今のところない。しかし競技の魅力にどっぷりと漬かった3人の生徒は、創立会員としてしっかりと礎を築くつもりだ。
中学時代、吹奏楽部だった會田会長は「学校で(同好会発足を呼び掛ける)プリントが回ってきて、2人に『やってみたいね』という感じで話した」とボウリングに軽い気持ちで関わったことを振り返りつつ、「難しいが楽しい。将来的に同好会が大きくなってほしいと思っている」と笑顔を見せる。郡谷さんも「みんなが楽しめる部活になれば。スコア200を目指したい」と意気込む。遠國さんは「ここで初めて(ピンの)狙い方を知った。今では(同好会の練習以外に)プライベートで来ることもある」と話し、それぞれ未来の後輩たちの手本を目指している。(岡部彰広)