全道放送コンテスト第1位 帯三条 ビデオメッセージ部門
北海道高校文化連盟主催の第36回放送コンテスト(21、22日・滝川市)で、帯広三条高校放送局(江ノ上茜局長、7人)がビデオメッセージ部門で第1位となり、全部門を通じた総合賞でも第2位に入った。十勝勢として同部門の第1位は初めてで、総合賞でも去最高という好成績。“少数精鋭”で制作に励んだ生徒たちは「少人数でも(やれば)できる」と喜びを爆発させている。
同コンテストには、道内11地区予選から選ばれた74校が参加。アナウンス、朗読などの6部門に309の個人・作品がエントリーした。ビデオメッセージ部門は「住んでいる地域」をテーマに、ドキュメント形式で映像、音声、テロップを5分間にまとめる内容。47点が審査を受けた。
同校の作品「そよ風に吹かれて」は、上士幌町の熱気球のイベントを取り上げた。長年、同イベントに参加する池田町の農業神森隆幸さん(50)に密着し、農業者としての顔や、仲間と熱気球の打ち上げに奮闘する様子を紹介。雄大な十勝の映像とともに、「無駄なことほど面白い」など本人の心意気を紹介した。
2、8月に現地でのイベントに合わせて撮影。熱気球に搭乗、し3台以上のカメラで上空からのダイナミックな映像を収録した。早朝からの大会で、冬は氷点下20度以下の中でカメラを回した。荒麻菜絵さん(2年)は「何度も熱気球に乗せてもらい、撮影した。神森さんをはじめ、上士幌の関係者の協力のおかげ」と感謝する。
十勝地区大会では評価が低く、構成を変え、編集し直した。表彰式で涙を流した江ノ上局長(同)は「審査発表のときのことはよく覚えていない」と興奮気味に話す。
来夏、茨城県で開かれる全国高校総合文化祭(総文祭)出展への推薦を受け、来春にも全国につながるコンテストがある。局のメンバーは「少人数なので一人何役もこなすが、頑張りたい」と張り切っている。
(原山知寿子)