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アドニス少年少女合唱団、歌声つないで60年 28日に記念公演

本番に向けて練習に励む団員ら

 帯広アドニス少年少女合唱団(久富徴子代表、団員26人)が28日午前11時から、帯広市民文化ホールで創立60周年記念コンサートを開く。幅広い年齢の団員が所属し、学校を超えて歌声を響かせてきた合唱団。節目の年に、歴史を振り返りながら未来につなぐ舞台を披露する。(児玉未知佳)

 同合唱団は1961年に誕生した帯広少年少女合唱隊が前身で、故岩井照清氏が65年に現在の名称で設立した。「子どもたちの合唱文化の発展に貢献したい」との思いから活動を広げ、十勝管内だけではなく、国内外での発表機会も多かった。

 75年にはブルガリア政府に招かれ、国際フェスティバルに出演。姉妹都市の米国スワード市の合唱団との交流などを通して、海外にも歌声を届けてきた。

 2018年に岩井氏が死去し、現在は久富代表が指導と指揮を務める。5歳から22歳までの団員が所属し、毎週日曜日、市内の帯広柏小学校で練習を重ねている。久富代表は「とにかく楽しむことがモットー。歌が大好きな子どもたちと、前代表の音楽の魅力でここまで続いてきた」と60年を振り返る。

 今回の記念公演は4部構成。ブルガリアの曲に岩井氏が訳詞を付けた「紙の舟」をはじめ、歴代団員で歌い継いできた同団の愛唱歌、日本の作曲家による作品など約15曲を披露する。

 団長の畑下彩華さん(19)と原田ゆめかさん(16)は「団員の仲の良さが特徴。初めて聴く人にもアドニスならでは雰囲気を伝えたい」と話している。

 入場料は一般500円、高校生以下無料で当日券もある。前売り券はチケットらいぶ(帯広市民文化ホール内)、音更町文化センター、幕別町百年記念ホールで販売している。

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