韓国線就航、空港連絡バス利用増も乗車案内など整備追いつかず
韓国からの国際定期便就航に合わせ運行されているとかち帯広空港と帯広市内中心部・十勝川温泉を結ぶ空港連絡バスの利用率は、概算で47・6%となっている。韓国からの観光客にとって、貴重な交通手段となっているものの、乗車案内などの整備が追い付いていないの現状もあり、利便性向上が課題となっている。(完戸雅美)
韓国の格安航空会社(LCC)エアロK航空は、同空港で5月に清州(チョンジュ)線、11月に仁川(インチョン)線を就航。各便に合わせて市が補助を出し、十勝バスが十勝川温泉、北海道拓殖バスが市内中心部を結ぶ連絡バスを運行している。8日の市議会定例会一般質問で、林佳奈子氏(無所属)がバス事業者の収入確保の観点から空港連絡バスの利用状況について質問した。
東京線超す利用率
連絡バスは週6往復運行する。市側の答弁によると11月までの利用状況は、空港発が3499人、空港着が2744人で、利用率は概算で47・6%程度。池原佳一副市長は「東京便の連絡バスと比較して乗車率が高く、韓国からの観光客の貴重な移動手段となっており、運行継続に向けバス会社と協議を進めていく」と説明した。
ただ、バス利用に当たって、各路線の行き先など詳細なアナウンスや時刻表の韓国語表記は整備中。韓国からの旅行者が行き先の異なるバスに乗車したり、降車場所に迷ったりする実態もある。
来月までに看板
市観光交流課では、空港、帯広駅、市内ホテル、十勝川温泉にデジタルサイネージを1月までに設置する予定でいる。バスの時刻表や観光情報、施設案内などの情報を分かりやすく発信するとしている。同課は「車内アナウンスなど利便性向上については、バス会社と話をしていきたい」と説明するとともに、運行補助期間が来年1月末までのため、それ以降の運行継続に向けても協議を進めるとしている。
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