同心協力(帯広市・帯広第一中学校)~NIE・学校新聞
Move Forward Together ともに新たなステージへ
待望の復活 一中ショー
今年の学校祭では合唱コンクールと一中ショーがメインとなりました。合唱コンクールは全校生徒が参加する一大イベント! 合唱コンクールでは伴奏者、指揮者、パートリーダーなどが中心となって練習を行い本番に挑みます。さらに、縦割りの先輩や後輩と合唱の練習をしたりすることもありました。本番では緊張の中、どの学級も最高の歌を届けることができ、来てくださった方々からも「よかった」「感動した」などの言葉をいただきました。
また、本校では5年ぶりに一中ショーが復活! コロナウイルスの流行で5年間もできていなかったけれど復活を熱望する声を先生方が受け取ってくれ、実施することができました。一中ショーとは、5分間、各学級でダンスや演劇、コントなどのパフォーマンスをするショーで、ステージ発表を通して、クラスの団結力を高め、企画、立案、計画、運営の経験を通して、自主性・社会性を伸長するという目的があります。また、一中ショーは全員参加で、一中ショー担当の生徒を中心に、企画、運営をし、各クラスがいろいろな工夫を重ね本番に臨みます。
まずは生徒会がオープニング企画を担当し、「イチュリーグ」という一中に関するクイズを行い、盛り上げた後、各クラスで考えた劇やダンス、コントなどを披露し、大いに盛り上がりました。閉会式では、合唱コンクールと一中ショーの結果が発表されました。学校全体で楽しむことができた文化祭となりました。
気持ち良い朝を
私たち生徒会は、学級委員長や副委員長で構成される代議員と生徒会三役と各委員会の委員長の生徒会執行部で、月に数日朝の挨拶(あいさつ)運動を行っています。この挨拶運動は前から受け継がれてきた一中の伝統的な活動であり、一昨年の生徒会で作詞し歌唱している「一中が笑顔になるとき」という曲を流しています。
普段はカラフルな旗やパペットなどを使っていますが、ハロウィーンやクリスマスなどの季節のイベントが近づくと仮装したりして挨拶運動を行うこともあり、朝から楽しい雰囲気をつくるように努力しています。季節によって違うところがあるのも挨拶運動の良いところで、1階から3階まで分かれていろいろな人に挨拶をできるように工夫もしています。
代議員でなくても挨拶運動に自分から参加することのできる有志での挨拶運動の月もあります。私たち生徒会が挨拶運動を行っている理由は、朝から生徒も先生も気持ちよく生活することができるようにすること、多くの生徒が自然に挨拶をすることができるようにすること、そして学校全体のつながりや信頼を深める挨拶を通して一日のスタートを気持ちよく始めるために取り組んでいます。これからもこの伝統を引き継ぎ、よりよい学校を築き上げていきたいです。
より良い挨拶を目指して
10月15日に、本校でエリアファミリーサミットが開催されました。エリアサミットとは、校区の学校の児童会や生徒会が集まり、活動の交流をし、いじめ防止や、挨拶(あいさつ)運動について話し合う会で、昨年度から対面で行っています。啓北小、北栄小、栄小の児童会と一中生徒会で各学校が行っている挨拶運動について発表し、各学校の生徒会・児童会と交流を深めることができました。さらに朝に挨拶をする意味を全員で考え、挨拶は、一日を気持ちよく過ごし、人とのコミュニケーションをとるために大切だという意見が出ました。それを踏まえ、本校で実際に使っている着ぐるみやパペット、旗を使用し、朝行っている挨拶運動をサミットで披露しました。声が大きく、目を合わせて、立ち止まって、礼をするという手本となる挨拶をした人には、挨拶王として缶バッジをプレゼントしていることも伝えました。
啓北小では、いろんな人と挨拶をするため、ビンゴを使っているそうです。ビンゴの穴にはお題が書かれており、そのお題に沿った人に挨拶をするとビンゴの枠が空くという工夫をしていました。北栄小では、これからの予定で挨拶のくじ引きをつくり、そこで引いた人に挨拶をすると景品がもらえるという、楽しめる挨拶運動を計画しています。栄小では、各クラスをリモートでつなぎ、良い挨拶ができている人をインタビューするという挨拶運動や、体育館で挨拶のイベントを行っていました。
各学校の発表が終わるごとに交流をし、活動の詳細を質問し、活動へのアドバイスを行いました。他校の取り組みを参考にし、良い挨拶を目指して活動していきたいです。
季節に合わせた交流を
昨年度まではフォームによるクイズイベントを開催していましたが、今年から対面形式のイベントを行うことにしました。その一つとして、初めて季節のイベントとして10月末にハロウィーンのクイズ大会を開催しました。
このイベントでは、全10問でハロウィーンは何月何日かなどという簡単な問題から、ハロウィーンは何年から始まったかなどの難しい問題まで幅広い難易度の〇×クイズを出してみました。学年ごとに参加は自由で、会場となった1階ホールはとても大盛り上がりでした。優勝した生徒には、ハロウィーングッズを景品とし、プレゼントしました。同学年や他学年との交流にもなったので、とても良い経験となりました。
例年クリスマスには玄関にクリスマスツリーを設置していますが、今年は設置だけでなく、サンタクロースのコスプレをしてクリスマスイベントも実施しました。ハロウィーンの時に問題が簡単で人数が景品の個数よりも多くなってしまうということがあったため、クリスマスでは少し問題を難しくすることで、人数を景品の個数と合わせられるように改善しました。これからも季節の行事などに合わせイベントを行い、生徒同士の関わりを深くし交流していきたいと思います。
思いを「葉」に
一中では「感謝の木」が伝統として受け継がれています。「感謝の木」とは玄関前の支柱を木に見立て、その上に感謝している人やお世話になっている先生などへ生徒が自ら書いた葉っぱを貼るというもので、実際に「◯◯先生へ、いつも部活の指導ありがとうございます」や「〇〇へ、いつもありがとう」などと書かれています。普段言いにくい感謝を最も簡単に伝えられる方法であり、プラスの言葉が増えていきます。感謝とともに、プラスの言葉を増やす生徒会の目標達成にも近づき、一石二鳥の取り組みになっています。
葉っぱは各クラスに数十枚置き、手軽にみんなが書けるようにしています。春だったら「桜」、夏だったら「緑の葉っぱ」、秋だったら「イチョウや紅葉」、冬は葉ではないが雪化粧をイメージした「白い葉っぱ」というように季節に合わせた葉っぱを置いています。季節に色が変わるのも感謝の木の良いところの一つになっています。これからも感謝の木を通して、みんなが楽しい学校生活を送れて笑顔が増えるために継続していきたいと思います。
学年の壁を越えて 受け継がれる伝統
本校では体育の授業の始めに行うリズム体操が伝統として受け継がれています。一中のリズム体操は『銀河鉄道999』が使われ、一中オリジナルの体操となっています。4月と5月には全学年が合わさって新入生に一中リズム体操を教える授業があり、3年生が主にリズム体操を教え、2年生は3年生のサポートを行い、1年生と一緒に体操をしています。1年生は3年生や2年生に教えてもらい、授業で体操を揃えられるように一生懸命頑張って覚えていきます。このようにして毎年一中リズム体操は伝統として受け継がれています。
6月のはじめに体育祭があり、開会式後に1年生から3年生までの全校生徒が一中リズム体操をします。保体委員が全校生徒の体育祭での一中リズム体操は、保護者の前で今まで体育の授業で習った体操の成果を発表する場であり、見ごたえのあるものとなっています。体育祭の中で全校生徒で行う唯一の場であり、学年の壁を越えた交流となっています。
<編集後記>
一中のことを知ってもらうために、一中ならではの出来事をたくさん入れた記事を作成しました。一中では常に明るく、元気な学校を目指した活動をしています。私たち生徒会は、毎日学校に楽しく登校できるよう、努力や工夫を重ねています。そんな一中の活気あふれた活動を知っていただけたらうれしいです。