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女子アイスホッケー十勝3選手が帰勝 平昌五輪

記者会見後、花束を手に記念撮影に納まる小野(右から2人目)、志賀(同3人目)、近藤(中央)の3選手。右端は山下会長

 平昌五輪の女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」として参加したフルタイムシステム御影グレッズのFW小野粧子(36)=紀山勤務=とGK近藤真衣(25)=フルタイムシステム=、帯広レディースのDF志賀葵(18)=帯三条高3年=の3選手が27日夜、とかち帯広空港に到着した。日本は初勝利を含む2勝を挙げ、過去最高の6位入賞。小野選手は「夢の舞台にやっと立てた。目標のメダルには届かなかったが、女子アイスホッケーの歴史が少し動いたかな」と充実感をにじませた。

 帯広アイスホッケー連盟(山下司会長)主催の記者会見で、山下会長は「大舞台で活躍する姿を、後輩たちはわくわくしながら見ていた。今後も帯広のアイスホッケー界を引っ張って」とあいさつし、一人ひとりに花束を手渡した。

 小野選手は全5試合に出場。1時間27分5秒プレーし、第3戦のコリア戦でゴールを挙げ、5~8位決定予備戦のスウェーデン戦では1アシストを記録した。得点の場面を「冷静になれた。スロー(モーション)な感じだった」と振り返った。4年後の北京五輪については「何も言えません」と苦笑いした。

 志賀選手は4試合に出場し、6分22秒のプレータイム。「初めての練習でリンクに向かうドアを開けた時に、会場の広さに圧倒された。これがオリンピックなんだなと感じた」。滞氷時間の短かさが悔しく、努力の必要性を再確認した。

 近藤選手はコリア戦でベンチ入り。観客席からビデオで撮影するサポート役が多かった。予選リーグのスウェーデン戦とスイス戦が印象に残っている。決勝トーナメントに懸ける思いの強さに、「海外遠征での対戦とは気迫が違った」と話した。

 初の五輪は楽しい場所でもあった。小野選手は憧れのロシアの男子選手とツーショットで記念写真、近藤選手は「ビビンバがおいしかった」と笑った。志賀選手は卒業後、大澤ちほ主将(道路建設)らが勤務するダイナックス(千歳)に入社する。妹で日本代表の最終選考まで残った紅音選手(16)=帯三条高2年=とは離れるが、「これからも妹を一番近いライバルとして頑張っていきたい」と話した。(北雅貴)

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