帯南商高メニュー4席 「地域の魅力発信」高校生グルメコン
【音更】高校生が地元食材などでオリジナルレシピの開発を競う「第6回高校生チャレンジグルメコンテスト」が7日、町内のふれあい交流館で開かれ、十勝勢で唯一出場した帯広南商業高クッキング部の「秋のコロチャパ」は4席の「わがまち発信賞」に選ばれた。
実行委員会(会長・荒川義人札幌保健医療大栄養学科教授)主催。今年は道内14校が応募し、1次選考を通過した11校が本選に出場。当初は同日開催の「食べるたいせつフェスティバル」会場で開催し販売も予定していたが、台風接近に伴い、同館でコンテストのみ実施。雑穀クリエーターの栂安信子さん(帯広)ら6人の審査員を前に、生徒たちは料理のこだわりや特色をプレゼンした。
帯南商高のメニューは、豚丼風のコロッケをチャパティに包み、2015年に大手コンビニで期間限定で販売された「とんチャパ」をアレンジ。「トォータルフーズ」(帯広)の協力でコロッケが市の給食にも出された。小池菜月キャプテン(3年)は「大賞を狙っていたので悔しいが、地域の魅力をしっかり発信できた」と話していた。
最高の「チャレンジグルメ大賞(道知事賞)」には、特産のニシンと昆布を使った羅臼高校の「らうすコロッと飯」が輝いた。三浦晃慎キャプテン(3年)は「昨年は準グランプリだったのでうれしい」と笑顔。商品企画賞も獲得し、砂川高の「ポークレープ」とともに飲食店経営の「タフスコーポレーション」(札幌)で採用される。
標茶高の「鹿肉のベーグルサンド」はコープさっぽろで商品化される予定。準グランプリは、札幌大球(キャベツ)を使った札幌大通高の「さっぽろーる」だった。販売予定だったメニューは、胆振東部地震で被災した胆振管内むかわ町に寄贈された。(佐藤いづみ)