盗難防止二重施錠で 帯工新聞局がポスター
自転車の安全運転と併せ、大切なのが盗難防止。帯広工業高校新聞局(高田将吾局長、局員9人)は防止を呼び掛けるポスターを制作した。高校生自身の視点から訴求力のあるポスターを作ってもらおうと、帯広署が「写真甲子園2016」で優秀な成績を収めた同局に依頼していた。管内の各高校や駐輪場などに掲示されている。
ポスターは、自転車が狙われている場面と、ツーロック(二重施錠)を強調するものの2種類。新聞局局員の生徒が自転車盗難の記事や警察のポスターなどを参考に考案し、「鍵(ツーロック)を忘れずに!!」などと呼び掛けている。
18日に帯広署で感謝状贈呈式が行われ、新聞局から局員9人と大西益巳顧問が出席。高田局長(3年)が同署の小西忠人署長から感謝状を受け取り、「盗難がなくなってほしい」と話した。
小西署長は「ポスターを通して鍵の数を増やしてもらい、被害を減らしたい」とし、同席した帯広地区防犯協会連合会の砂川敏文会長は「防犯運動で今後も高校生の皆さんの力をお借りしたい」と述べた。
同署管内の昨年の自転車盗難被害は159件(うち高校生が被害に遭ったのは約4割の66件)で、内訳は施錠なしが109件、施錠あり(1つ)が50件。2つ以上の施錠では被害はなかった。2015年は被害数281件のうち施錠なしが185件で、被害に遭った3台に2台は施錠なしとなっている。(藤島諒司)