丸谷元町長しのぶワイン発売 池田ブドウ酒研究所
【池田】町ブドウ・ブドウ酒研究所(安井美裕所長)は3日、十勝ワイン創始者の故丸谷金保元町長をしのんだ赤ワイン「エテュディエ2014」を発売した。プロデュースに当たった丸谷元町長の次女で総合ワインコンサルタントの田辺由美さん(東京)らが同日、町ワイン城で記者会見し、「父もよくやったと言ってくれると思う。期待以上の世界に誇れるワインができた」と述べた。
エテュディエは町内で栽培されたブドウ「山幸」の2014年産を100%使用。田辺さんは収穫から関わり、選果、醸造、瓶詰めまでスタッフ約30人の協力を得て手作業で行い、フレンチオークの新樽(たる)で12カ月熟成し、ほぼ無ろ過状態で瓶詰めした。
田辺さんは「山幸のポテンシャル(潜在能力)を引き出すことができ、フレッシュでエレガントな味わいになった」と語った。製造全般を担当した前・同研究所技術専門指導員の廣瀬秀司さんは「手間暇を掛け、できるだけ機械に頼らず、エテュディエ(フランス語で探求の意味)という名前にふさわしいワインに仕上がった」と述べた。
丸谷元町長の命日に合わせて発売。1本750ミリリットル入りで568本製造、価格は6000円(税別)。エテュディエと同じ醸造工程で、町内産の山幸80%に後志管内仁木町産の「ツバイゲルトレーベ」20%をブレンドした「エテュディエXYZ(エックス・ワイ・ズィー)」も429本製造した(税別4000円)。
十勝管内の酒店に出荷したが、製造量が少ないため入手は難しい状況という。商品に関する問い合わせは同研究所(015・572・2467)へ。(末次一郎)
◆池田町ブドウ・ブドウ酒研究所について
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