広尾川上流でダイサギ撮影 町内の野鳥愛好家
【広尾】広尾川の上流にダイサギ7羽が姿を見せ、町内の野鳥愛好家の男性(65)が撮影した。ダイサギは南方に住む鳥で、複数羽が一度に渡って来るのは珍しいという。
男性によると、8日早朝に川の付近を通りかかった際、餌のようなものをついばむダイサギに遭遇。男性は「20代の頃から撮影しているが、初めて見た」と話す。
ダイサギは日本最大級のサギで全長90センチほど。白い体と細長い首、くちばしが特徴。世界の熱帯、温帯地域に生息し、日本に渡って来る。日本野鳥の会十勝支部によると、サギ類はもともと南方で暮らすが、繁殖に失敗したり、繁殖しなかったりするものは本来の分布より北上する傾向がある。
同支部の千嶋淳さんは「十勝での記録は1~3羽程度が多く、これだけの数が一度に渡来したのは比較的まれな事例といえる」としている。(伊藤亮太)