スピードスケート選手・指導者として活躍、三宅さん「青年林業士」に
【池田】スピードスケートの選手・指導者として活躍した十勝広域森林組合池田事業所勤務の三宅英美さん(43)=町常盤=が、林業の若手リーダーとなる道の「青年林業士」に認定され、16日に町役場で認定証交付式が行われた。三宅さんは「地元林業の振興に貢献できるよう努めていきたい」と話している。
三宅さんは1972年生まれ。高島中学校、白樺学園高校、専修大、実業団の富山ボーリング(現ダイチ)で主に長距離選手として活躍、インターハイ5000メートル2位などの成績を収めた。引退後の2年間は富山ボーリングの監督を務め、2002年に池田町森林組合(当時)入りした。
現在は造林や保育などの森林整備を担当、森林所有者の指導に当たる他、地域の林業グループに加入し、子どもたちへの木育活動にも取り組む。「スケートで鍛えた足腰で山歩きには自信がある。林業に興味を持ってもらい、後継者の育成に力を入れたい」と話す。将来は祖母の所有する町内の19ヘクタールの山林を継承する予定だ。
交付式では、十勝総合振興局森林室の石井良夫室長が認定証を交付、「地域の森づくりのリーダーとして活躍していただきたい」と述べた。
勝井勝丸町長は「スケート選手、指導者としての経験が生きると確信している」と期待を込めた。
青年林業士は、森林資源の適正な管理を進めるための人材育成を目的として、地域の若手リーダーを2010年度から道が認定している。昨年度末までに道内153人、管内17人が認定されている。今年度は道内で18人が認定される予定。(末次一郎)