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ほしぞら除雪隊“出動”上美生有志高齢者宅に 芽室

上美生の住民たちで結成した「ほしぞら除雪隊」

 【芽室】町上美生地区の住民たちでつくる有志が、1人暮らしの高齢者など除雪が困難な世帯に協力する「ほしぞら除雪隊」(荻昭則隊長、隊員30人)を結成した。除雪隊は月2回、登録した同地区の住宅からの要望に応じて汗を流す。活動は除雪に協力する農業者と市街地住民、利用住民が交流するきっかけになりつつある。

 除雪隊は、地域の将来像を考える「上美生ほしぞらプラン会議」での議論がきっかけ。同会議が昨年3月に実施した住民アンケートによると、除雪は住民の不安の中で、日常の交通手段などに次いで4番目に多かった。

 重機を持つ農業者は自ら除雪を行っているが、上美生の市街地に住む人の中には重労働になるケースもあるという。除雪隊は20~70代の住民で構成したボランティア。1月に住民向けにPRした後、除雪に難しさを感じている住民7人が登録した。

 2回目の除雪となった1月31日は14人が参加。市街地の3カ所で除雪や氷割りの作業に取り組んだ。屋根から落ちた雪が氷のように堅くなった場所や車が出入りして凍り付いた場所の作業に、隊長の荻さんは「大勢なので作業もはかどる」と笑顔を見せた。夫と2人暮らしの金井ツヤ子さん(81)は「高齢なので大雪が降ると大変。地域の若い人たちが協力してくれてありがたい」と話していた。

 今回の除雪隊は、住民の交流も目的の一つだ。これまで農業者と市街地の住民が交流する機会は少なかったという。荻さんは「市街地で協力してくれる人がさらに口伝えで参加してくれた」と語る。この日は隊員ではないが、親子4人で参加した家族もいた。

 冬期間は月2回の除雪日を決め、登録した住民からの要望で作業する。作業を通して住民が困っていることを聞き、今後の地域の活動につなげていきたい考えだ。(深津慶太)

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