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板金の力作、輝く折り鶴被爆者に 工業高

広島で佐久間さん(中央)に折り鶴を手渡した栗原さん(左)と上山さん

上山さん栗原さん
 帯広工業高校(福井誠校長)の2年生が、10月の見学旅行に合わせて板金で折り鶴を作り、訪問先の広島県で被爆者らに贈った。

 同校は例年、見学旅行で広島県を訪問。今年は「工業高校だからこそできることを」と、教諭らを中心に板金を加工しての折り鶴作りを決めた。

 工業技術部に所属する上山歩夢さん(電子機械科2年)と栗原良知さん(同)が制作した。

板金で制作された折り鶴。形を整える作業は最も神経を使った

 折り鶴は厚さ0・15ミリの1枚の板金製で、大きさは約20センチ。図を基に銅板に型写しする「けがき」や、型に合わせて銅板を切る作業を経て、銅板を手で折って形を整えた。折った後は丁寧に研磨し、2羽の光輝く鶴を完成させた。ケースも併せて作った。

 見学旅行中の10月27、28日に、2年生159人が広島を訪問。現地で講演してくれた被爆者の佐久間邦彦さんと、平和記念公園内の「原爆の子の像」に1羽ずつを贈った。

 「一折りずつ気持ちを込め、平和への思いを形にできた」と、上山さんと栗原さん。2年生を代表して佐久間さんに手渡した2人は「とても感動してくれた。人のために物作りができて良かった」と喜んだ。
(松田亜弓)

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