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大空付近にクマ足跡 芽室町北伏古

発見されたクマのものとみられる足跡。手前が浅野さん(4日午前10時40分ごろ)

 【芽室】4日午前5時ごろ、芽室町北伏古東9線、「伊賀大空菜園」の畑でクマのものとみられる足跡が見つかった。帯広市大空町10、浅野幸雄さん(74)が畑の手入れをしようと同菜園を訪れて発見した。帯広署は付近を捜索するとともに近隣住民らに注意を呼び掛けている。

 足跡は縦20センチ、横15センチほど。畑の西から東方向に横切っていることから、帯広の森方面に向かった可能性もある。午前中から菜園の利用者が訪れ、足跡を囲み、「平地なのになぜ」「気を付けないと」など、不安そうな表情を浮かべていた。

 発見場所からは大空団地や小・中・高校が近い。3年前から菜園を利用しているという浅野さんは「ここでクマの足跡を見つけたのは初めて。最初は誰かのいたずらかと思った。子供たちも近くを通るので心配」と話していた。

 同菜園では住民14世帯が共同で大豆などの作物を育てている。

クマのものとみられる足跡の発見場所

 また、同菜園から南西約1キロの同町北伏古東14線の畑でも同8時半ごろ、農作業をしていた男性(37)がクマの足跡を見つけ、同町役場に届け出た。

 帯広署によると、足跡の大きさは約25センチで、帯広川から畑に向かって東方向に約450メートル続いていた。

 同署と同町役場、帯広市役所は付近住民らに注意を呼び掛けている。

 山菜採りシーズンでもあり、道は10日までの40日間を「春のヒグマ注意特別期間」に設定し、出没情報の確認や単独行動の回避などを呼び掛けている。(高津祐也)

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