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JAXAが飛行船台車試験 運用迅速化目指す 大樹

【大樹】独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、災害監視を目的にした小型無人飛行船の機能試験を、今年も大樹航空宇宙実験場(町多目的航空公園内)で行っている。今回は、ヘリウム注入など地上での作業の迅速化を目指し、昨年度末に開発した地上運用台車の効果を確かめている。
地震や風水害による広域災害の際、無人飛行船などを使って被災情報を取得し、防災に役立てる「災害監視無人機システム」の研究開発の一環。大樹での実験は3年目で、JAXA無人機・未来型航空機チームの6人が7月30日に来町した。
新たな台車は、飛行船へのヘリウム注入などこれまで人手と時間がかかっていた地上運用の問題点を解消しようと、JAXAが開発した。今回はその運用効果などを確認するため、昨年(全長14メートル)より一回り小さい8メートル級の小型無人飛行船(全幅2・4メートル、電動モーターファンが推進装置)を試験機として使用している。
同チームは試験機を組み立てた後、地上機能試験を繰り返し、検討すべき課題を洗い出している。6日には屋外実験で飛行船の離着陸など基本性能や積み荷の可能量などを確認し、12日に撤収する予定。同チームは「今後はさらに大きな飛行船に移行し、実験していきたい」としている。
(佐藤圭史)

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