初代女王目指しコース練習 トラクターBAMBA 更別
【更別】10日に村ふるさと館横の特設会場で開かれるイベント「国際トラクターBAMBA」(実行委員会主催)で、初めて女性農業者限定のレースが行われる。出場者のうち7人が3日、特設コースで練習に臨み、本番で引く重さ1・5トンのそりをトラクターで引っ張った。
昨年、NHKのBSプレミアムで放送されたドラマ「農業女子“はらぺ娘(こ)”」で同大会のシーンが使われたこともあり、実行委が女性限定のレースを企画した。名称は「メカジョ・スズランカップ」。管内外の女性農業者8人が出場し、「初代メカ馬クイーン」の称号を目指して競う。
トラクターの馬力は、女性向けに上限を115馬力以下と低く設定。希望により補助者の同乗を認めるなど配慮する。初めての試みのため、実行委の呼び掛けで3日、レース講習会も開かれた。
本番のコースは全長150メートルで、約10メートル間隔で立てたポールの間を蛇行して通過するスラローム競技。3組に分かれての予選後、ポールを倒す本数が少なく、最も速く走行した出場者による決勝が行われる。
3日の練習では、そりを付けずにスラローム走行を試した後、トラクターの後ろにコンクリート製のそりを装着して走行。ポールを倒さないようにしながら、走り方を確かめた。
昨年末に帯広市内に十勝ガールズ農場を設立した澤居恵利さん(27)は「トラクターを運転する機会が少ないので、機械に触れる経験を積みたい」と参加。トラクター運転歴7年の佐野麻由美さん(27)=幕別町=は「そりを付けても、あまり違和感はなかった。初めての限定レースで優勝を目指したい」と意気込みを見せた。
10日の大会は、午前8時45分から村内を巡るトラクターパレードで開幕。女性限定レースは正午ごろに始まる予定。(深津慶太)