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和ぎゅリーも全力アピール! 和牛全共の開催まで2年

和牛全共をPRするマスコットキャラクター「和ぎゅリー」(24日、帯広市内)

 音更町と帯広市が会場となる「第13回全国和牛能力共進会(和牛全共)北海道大会」(2027年8月26~30日)の開幕まで、26日でちょうど2年となった。管内では過去最大級のイベントとなることから、開催市町や関係機関・団体はPR活動を強化、農業の垣根を越えて幅広い層への浸透に乗り出している。
(能勢雄太郎、月森七海、貞野真生)

 帯広市と音更町は26日までに、市役所や町役場の懸垂幕(帯広は長さ6メートル幅0・9メートル、音更は長さ12メートル幅0・8メートル)をリニューアル。6月に決定したマスコットキャラクター「和ぎゅリー」を盛り込み、庁舎の壁面やホール、支所に掲げた。

 24日には市などが主催し、MEGAドン・キホーテ西帯広店でキャンペーンを実施。「和ぎゅリー」が登場し、来店客に大会をアピールした。帯広稲田小4年の村上陽和さん(9)は「和ぎゅリーはとてもかわいい」と笑顔だった。

リニューアルした和牛全共をPRする懸垂幕

 大会PRに力が入るのは、和牛全共が北海道でも有数の大型イベントになるからだ。道内JAグループ、北海道などによる大会実行委員会は5日間で38万人が来場、経済波及効果は約100億円と試算。十勝に限らず、道内他地域にも観光などの需要が派生する可能性がある。

 道農政部は大会準備室を配置し、関係団体や地元との連絡調整を強化。開催地の音更町は町内関係機関・団体、企業の連携強化を目的に、和牛全共の魅力発信協議会を設置、帯広市も農政課が窓口になり広報活動に乗り出している。

 十勝をはじめとする道内の生産現場では、出品する代表牛の生産が今後本格化する。開催地として念願の「首席」を目指している。

来月「和牛感謝祭」
 一方で「豚丼文化」が定着している地元での消費拡大は大きな課題となる。十勝和牛振興協議会(宮前裕治会長)は、9月14日に開催する「十勝和牛感謝祭」(帯広市緑ケ丘公園)などを通じて和牛の魅力を発信、同協議会の役員は「まちなかが『十勝和牛』ののぼりであふれるようにしたい」と意気込む。

 和牛全共は北海道・十勝の和牛のブランド化を加速させる絶好の機会になるだけに、十勝の関係者は「生産者、農業団体、開催自治体、北海道などが連携を深めて機運の醸成を図り、オール十勝のイベントとして成功させたい」と話している。

全国和牛能力共進会
 通称・和牛全共。5年に1度開催される「和牛の祭典」。主催は全国和牛登録協会。北海道大会は「種牛の部」が音更町(旧ホクレン十勝地区家畜市場、希望が丘運動公園など)、「肉牛の部」は帯広市(北海道畜産公社十勝工場、よつ葉アリーナ十勝)で開催され、41道府県から475頭が出品される。

関連写真

  • リニューアルした和牛全共をPRする懸垂幕。左はマスコットキャラクター「和ぎゅりー」

    リニューアルした和牛全共をPRする懸垂幕。左はマスコットキャラクター「和ぎゅりー」

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