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「一生青春」パンクの魅力発信 帯広出身のギタリスト中さん 「暴動天国」で活動

パンクロックバンド「暴動天国」のギタリストとして活動する中さん

 帯広市出身のギタリスト中博瑞さん(58)=東京都在住=は、パンクロックバンド「暴動天国」のメンバーとして新たな活動に取り組んでいる。中さんは「多くの人にパンクの魅力を伝えたい。『一生青春』の気持ちで、新しい体験や環境には貪欲になって進みたい」と語る。

リモート結成 イカ天に出演
 中さんは帯広東小、帯広第六中(現帯広翔陽中)、帯広柏葉高、都内の音楽専門学校卒。1987年にボーカルの池田貴族さん(故人)とロックバンド「remote(リモート)」を結成。原宿の歩行者天国や音楽番組「三宅裕司のいかすバンド天国(通称・イカ天)」に出演し、人気を集めた。

 暴動天国は世界一楽しいパンクバンドを目指し、ミュージシャン・DJのナミジンらが2019年に結成した4人組バンド。中さんはギタリスト「ヒロ」として24年10月にサポートメンバーとなり、今年1月に正式加入した。オリジナル曲のほか、誰もが楽しめるよう昭和歌謡や世界の名曲をカバー。ライブを中心に活動し、パンクにアレンジした「翼をください」など会場一体で歌える曲で盛り上がる。

 複数のバンドに参加する中さんは暴動天国の特長を、「メロディーと歌詞を聴かせるバンド。キャッチーでポップで、老若男女が楽しめる。ほかのバンドに比べ、シンプルさやダイナミクスを重視している」と説明する。

「暴動天国」オリジナルTシャツの背面。パンクの魅力を発信する

昭和の名曲カバーし配信
 5月には沢田研二の「勝手にしやがれ」のカバーを発表し、8月と11月にも昭和の名曲カバーを配信する予定。「昭和歌謡は個性があり、言葉の選び方などクオリティーが素晴らしい。楽曲が持つ強さは普遍的で、心に響く」と話す。

 中さんがパンクと出合ったのは帯柏葉高時代で、同級生がパンクファッションで登校したことだった。パンクは怖いとのイメージもあったが、著名なパンクロックバンド「セックス・ピストルズ」や「ザ・クラッシュ」などの曲を聴くうちに興味を持つようになった。20代からはライブの前にセックス・ピストルズの曲を聴き、気持ちを盛り上げることが習慣となった。

 また今年はリモートのデビュー35周年に当たり、7月に都内で記念ライブを開く。1992年に解散、中さんは一時音楽活動から離れたが、2019年に再結成した。現在は中さんのソロユニットとして活動する。

 リモートは特別な存在とし、「若い頃は自分のエゴで突っ走っていたが、今は人との出会いや縁を大切に、関わった人がハッピーになれる音楽活動を心掛けている。与えられた環境に感謝しながら、今できることを精いっぱい楽しんでいきたい」と話す。

 音楽活動の原点は、初めてファンができた高校時代の帯広でのストリートライブと振り返る。そのルーツは大切にしていて、「いずれオビヒロホコテンでもライブができれば」と願う。(池谷智仁)

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