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新得ライオンズクラブが解散 会員減と高齢化でクラブ維持困難

地元中学校への図書寄贈など奉仕活動に力を入れてきた新得ライオンズクラブ。右は村田会長

 【新得】5月に認証60周年の記念式典を開いた新得ライオンズクラブ(新得LC、村田博会長、会員16人)が6月末で解散した。ベテランメンバーの退会や会員の高齢化によりクラブ活動の維持継続が難しくなったことが理由で、村田会長は「これからはそれぞれが奉仕の精神で町に貢献してほしい」と話している。(小野寺俊之介)

 新得LCは1963年に帯広中央LCのスポンサーにより結成され、会員31人で発足。64年5月に国際協会から認証を受け、331-B地区で29番目のクラブとして誕生した。これまで子どもたちへの図書寄贈や道路清掃などの奉仕活動を実施してきた。

 同LC事務局によると、解散の話は2023年1月ごろから内部で話題に上がり、6月4日の例会で全会一致で正式に決めた。同協会331-B地区(藤原回向地区ガバナー)に「解散届」を6月上旬に提出、7月中旬に受理する旨の通知が届いた。

 解散届に添えた解散理由書には「多くの会員は中高齢で比較的中短期の在籍となり、本業とクラブ両立が難しい」「組織受難の時代に入り、根幹的課題への対応ができない」などと記した。また、事務局によると、会費負担の重さなどが会員間で議論されることもあったという。

 解散清算委員会を立ち上げ、残余金や資産処理の方法を検討している。村田会長は「会員も減ったし、今回の60周年を節目に解散しようと決めた」とする。

 脱退について、6月まで同地区ガバナーを務めた藤原氏(稚内)は「歴史あるクラブだったので残念」とし、クラブの解散が続いている現状に「人口減少などで疲弊する地方都市の厳しさが解散という形で表れてきている」と危惧していた。

 十勝管内のLC会員は2000年の約900人をピークに減少傾向が続いており、近年では忠類、帯広大正、足寄、陸別、士幌、中札内、大樹が解散した。

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