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デフバスケの合宿地新得や帯広聾学校から祝福の声

新得町役場ロビーの画面で試合中継を見守った職員たち。優勝が決まると拍手で祝福した

 「東京2025デフリンピック」でデフバスケットボール女子日本代表が初の金メダルに輝き、ヘッドコーチ(HC)の坂本知加良(ちから)さん(45)が勤める帯広聾学校や合宿地となった新得町の関係者は「本当に優勝してくれるとは。涙が出るくらいうれしい」と、激闘をたたえている。
(吉原慧、千葉敬也、貞野真生)

 帯広聾学校では、職員や生徒・児童ら約15人が早めに授業を終え、激戦を見守った。小学部2年の武田侑芽さん(8)は「(坂本先生が戻ったら)休み時間に、また一緒にバスケをやりたい」と笑顔。準決勝と決勝を会場で見守った二階堂洋子校長は「金メダルを取ると宣言して実現したのは素晴らしい」と坂本さんをねぎらい、「学校の子どもたちに夢や憧れを与えてくれた」と喜ぶ。

 昨年と今年の夏に合宿地として選手をサポートした新得町では、役場ロビーで試合のライブ配信映像を放送。最後の第4クオーターには職員十数人が画面前に集まり、優勝の瞬間を見届けた。

 20日の予選リーグを現地観戦した総務課の菅野貫司さん(27)は、「選手が目指した優勝に届いてうれしい。合宿で交流した町内の子どもたちも刺激になるのでは」と力を込めた。

 湯浅真希町長も、東京出張中の20日に予選リーグを観戦した。「手に汗握る試合で感動させてくれた」と選手をたたえた。

 帯広ろう者協会の荒木勝洋会長は、北海道高等聾学校(小樽市)時代にバスケ部だった。「体格で不利な米国相手に素早いパスからシュートを決める戦術が光っていた。選手のコミュニケーション、監督の采配が良かったのだと思う」と試合を回顧。「(大会をきっかけに)ろう者も難聴者もそうでない人も、分かり合える共生社会になることを期待したい」と願った。

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