道アドベンチャートラベルガイドに鈴木さんと相楽さんが認定
【上士幌】「アドベンチャートラベル(AT)」の道認定のサイクリングガイドに、上士幌町の鈴木宏さん(54)、本別町の相楽秀明さん(51)が認定された。サイクリングガイドとしての認定は、管内では鈴木さんが初めて、相楽さんは2人目となる。2人は「サイクリングを通じて上士幌町の魅力を発信していきたい」と張り切っている。(青池楽)
ATは、アクティビティーを通じて自然・異文化体験を行い、その土地の文化をより深く知るという旅行形態。道が観光の新しい柱の一つとして取り組みを進めており、海外からのアドベンチャートラベラーの受け入れ体制整備を目的に、2023年度から道知事による認定制度が創設された。
認定要件は道アウトドアガイド資格、もしくは民間資格を有し、山岳やカヌー、サイクリングなどの認定区分ごとに必要な技能資格や基準を満たす必要がある。さらに、上級救命講習の修了や推薦者による推薦を受けることで認定される。
鈴木さんは上士幌町の元地域おこし協力隊で、現在は一般社団法人とかちアドベンチャーサイクルの代表理事を務める。「糠平湖氷上サイクリング」の立ち上げや、冬の線路跡を自転車で走る取り組みなど、サイクルツーリズム事業に力を入れている。
認定日は10月28日。山岳(夏山)とサイクリングの2分野で認定された。鈴木さんは「上士幌町は観光資源が多いが、あまり知られていない。自転車を通じ、本当に『楽しい』と思える特別な体験を提供していきたい」と意気込む。
相楽さんは、JCTA(日本サイクルツーリズム推進協会)認定サイクリングツアーガイドとして、プライベートツアーの企画や三国峠・ナイタイ高原ダウンヒルツアーの担当ガイドなど、上士幌町を拠点に活動。糠平湖が全面氷結する厳冬期のみオープンする「アイスバブルカフェ」の運営も行う。
認定日は今月11日。相楽さんは「以前、海外の方を案内した際にすごく感動してくれたのが印象的。上士幌町の美しい自然を伝え、この町でしかできない体験をしてもらうことが目標」と抱負を語る。
ATガイドの資格者は道全体で61人(今年3月末時点)。サイクリングガイドは鈴木さん、相楽さんを含め道全体で6人(19日現在)となっている。











