樹齢100年超の「千両ナシ」、猛暑を乗り越え道の駅で販売 士幌・酒井ハスカップ園
【士幌】士幌町下居辺西2線の果樹園「酒井ハスカップ園」(酒井幸代さん経営)が栽培する「千両ナシ」が、町内の道の駅ピア21しほろで販売されている。同園のナシの木は樹齢100年を超えているが、今季は猛暑などの影響で収量が減少し、例年にも増して貴重という。酒井さんは「よくここまで頑張った-という思い。ジュースも販売しているので味わって」と話している。(青池楽)
同園はナシのほかにシーベリーやハスカップ、プラム、ブルーベリーなど数種類の果物を栽培。ナシの木は11本あり、うち6本が樹齢100年を超えている。今年は猛暑に加え、大量発生したマイマイガによって葉が害を受け、大きく育たない実が多かった。
例年なら全ての木に実が付くところ、今年は5本にとどまり、収量は例年の半分以下に。酒井さんは「ナシの木で樹齢100年を超えるのは珍しい。家族で大事に育ててきた木なので、実を付けてくれただけでもうれしい」と話す。
千両ナシは道の駅で、3個入り410円、2個入り300円で販売。道の駅内のカフェで、千両ナシを使用した生搾りフレッシュジュース(540円)も提供している。
道の駅を運営する「at LOCAL(アット・ローカル)」の堀田悠希社長は「ジュースは甘くてフルーティーな仕上がりになっている」とPRしている。
気候変動の影響で千両ナシの生育環境は厳しくなっており、酒井さんは「来年は花だけでも咲かせてくれれば」とナシの木を見つめている。










