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豊頃の漁師中村さん「陸海」二刀流 昨秋に狩猟免許取得

狩猟免許を取得し、漁師と猟師の二刀流の中村さん

 【豊頃】豊頃町大津の漁師中村修也さん(34)は、昨年から北海道猟友会池田支部豊頃部会のハンターとしても活動する漁師と猟師の“二刀流”だ。シカによる農作物の食害や全国各地でクマの人身被害が相次ぐ中、「(猟師としては)新人ですが、ゆくゆくは地域に貢献できれば」と話している。(澤村真理子)

 中村さんは大津生まれ。大津小、豊頃中、小樽水産高を卒業し、同高専攻科を修了。カツオ漁を主とした静岡県の会社や日東水産(本社稚内市)石巻営業所を経て、数年前に帰郷した。4~6月は父孝仁さん(69)や伯父、いとことツブ漁を操業、7~11月は大津の共栄水産で秋サケ定置網漁に従事する。

 昨年の秋に狩猟免許を取得した。「冬には仕事がないし、地域に貢献できるかなと思った」と語る。北海道猟友会池田支部豊頃部会に所属し、2月にエゾシカの一斉駆除に参加して“デビュー”した。

 31人が所属する同部会の会員は60代以上が過半数を占めるが、ここ数年は20~30代の入会もある。今年から会員向けの勉強会も計画している。神谷信一部会長(68)は「(ベテラン会員は)高齢になってきたので、若い人に頑張ってもらいたい」と話し、中村さんに対しても「漁に行けないときは駆除を頑張って、徐々に慣れてもらえれば」と期待を寄せる。

 中村さんは「エゾシカによる農業被害や交通事故、クマの人的被害も出ている」として、地域の安全安心を守るため猟師の腕を磨いていくつもりだ。漁師も猟師も危険と隣り合わせ。「けがをしないようにしたい」と気を引き締める。

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