帯広徳洲会病院 院長 竹之内豪氏~2025トップインタビュー
循環器内科で地域支援
必要な医療提供 拠点の役割へ
2024年10月、帯広徳洲会病院の院長に就任しました。循環器内科の専門医として16年のキャリアを積んでいた中で突然、院長という大役を授かりました。最初は戸惑いを感じましたが、十勝で循環器医療を広げる使命があり、この土地に必要な医療を届けるため、全力を尽くす決意を固めました。
当院では、心筋梗塞や心不全、不整脈といった心臓疾患の治療に力を注いできた経験をさまざまな分野に生かしています。十勝には循環器の専門医が少なく、専門的な治療を受けられる医療機関が限られているため、必要な医療を提供する拠点が求められています。
注力しているのが、カテーテル治療や透析患者のフットケア。カテーテル治療は開胸手術を必要とせず、体への負担が少ない画期的な治療法です。透析患者の足の血流不良や痛みをケアするフットケアも、生活の質を向上させる重要な医療となります。普及させることで、患者が抱える課題を減らします。
もちろん、循環器内科の体制はまだ発展途上にあります。24時間体制を理想としつつも、スタッフに無理をさせない運営を心掛けています。医療従事者が健康を損ねてしまっては患者を守ることができません。スタッフ一人一人が成長し、チーム全体で最善を尽くせる環境を整えていきたいと考えています。
患者第一の医療を実現するには、周辺の開業医や他医療機関との連携が欠かせません。地域全体で医療の質を底上げし、救急対応や治療の選択肢を広げることが重要です。
地域連携の強化で患者ファースト実現
院長の役割は、病院の組織運営だけでなく、自ら現場で動き、患者に寄り添うことと考えています。「突然死のリスクが高い不整脈を根治させ、十勝に必要な循環器医療を届ける」という使命感を胸に、スタッフとの信頼関係を築きながら、患者により良い医療を提供していきます。
帯広徳洲会病院 院長 竹之内豪氏~2025トップインタビュー
<帯広徳洲会病院>
音更町木野西通14丁目2-1
TEL 0155-32-3030
https://www.obitoku.com