株式会社共成レンテム 代表取締役執行役員社長 石井丈夫氏～２０２５トップインタビュー
人材確保・人材育成に注力
千歳の新工場 本格的に稼働
昨年、グループ会社である「アクティオ」との合同工場である「千歳テクノパーク統括工場」が本格的に稼働しました。ここには整備拠点、社員教育、お客様の研修施設という三つのコンセプトがあり、トレーニングフィールドには最新のＩＣＴ（情報通信技術）機器を導入。また、ドローン事業に向けた教育研修として活用しています。現場で使う前に、お客様が実際に体験し、付加価値を感じられる場をご提供しています。これまで道内７４カ所ある各事業所で機械の入庫・整備・出荷を行っていましたが、道央圏の整備機能を集約することで、現場の人手不足解消や業務負担軽減の体制構築を行い、品質向上も目指していきます。また、災害時の機械・機材供給拠点、避難場所としての役割も担っています。
ラピダスの進出、北海道新幹線の延伸工事、ＪＲ札幌駅前の再開発などの大型プロジェクトは、スケジュールが遅れている案件はあるものの、当社にとって追い風になっています。一方で、原材料の高騰は業界を直撃し、昨年はお客様にも一部負担いただくという苦渋の選択をし、丁寧に説明することで理解を求めて参りました。結果、お客様のご理解も頂き、昨年の業績はほぼ予定通りとなる見込みです。
新事業を拡充 地域に貢献
世の中が目まぐるしく変化し、短期の先行きさえ不透明な中、地に足をつけた経営のかじ取りが求められます。今年も事業拡大と売り上げ増を目指しますが、基本とするのは人材確保・人材育成。千歳テクノパーク統括工場の成果を出し、道内のお客様の役に立ち、人材育成の面では新たな役員登用にも着手する予定です。
設備投資に関しては、世界情勢や地域の動向を注視しながら、アクセルを踏む場面と緩める場面を見極める必要があります。農業土木や河川、防災・減災対策など北海道に欠かせない事業に加え、ドローン事業やバイオ燃料といった昨年からスタートした新事業も拡充し、地域に貢献していきます。一つ一つの事業を積み重ねてしっかりと花開く一年にしたいと思います。
＜株式会社共成レンテム＞
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