株式会社ダイイチ 代表取締役社長 若園清氏~2025トップインタビュー
地域に貢献しながら更に発展
低価格競争激化も良質な商品提供を
1958年創業の「ダイイチ」は、帯広地区10店舗、旭川地区7店舗、札幌地区8店舗の計25店舗を展開するまでに至りました。物価高の影響が長引き、低価格競争が激化する中でも「フレッシュ&ハート」の理念を守り、良質な商品を適正価格で提供し続けています。
振り返ると、2023年から挑戦が続いています。札幌のランドマーク「COCONO SUSUKINO」への出店を皮切りに、帯広「稲田店」の再オープン、千歳市の大型商業施設「ランドブレイン千歳モール」への出店と続き、今年は、イトーヨーカドー撤退後のアリオ札幌の食品スーパー事業の継承が予定されています。
特に閉店したイトーヨーカドー帯広店(現当社稲田店)では、元イトーヨーカドー従業員の協力を得て、短期間での再オープン(食品部門をダイイチとして)を実現。「食のライフライン」としての役割を果たすと同時に、雇用の受け皿としても地域に貢献できました。春には有力なテナントの出店によるグランドオープンを予定しています。
人材確保は出店拡大とともに重要な課題となりますが、人員確保や店舗間のスキルギャップを埋める取り組みを進めながら、「快適なお店づくり」をさらに加速させていきます。
創業の理念守り品質にこだわり
「帯広フードセンター」の名で誕生した当社のこだわりは品質です。例えば、生肉100%で作るひき肉や、店舗内で手作りした総菜や弁当、人気の「おはぎ」など、鮮度とおいしさを追求しています。「良いものを適正価格で提供したい」という創業時の思いは、今も変わりません。
今後は、札幌進出から20年を迎えた経験を生かし、都市部での経験や運営ノウハウを他店へ水平展開していきます。社訓である「お客様の身になって仕入と販売」の精神を大切に、引き続き地域の食卓を支えます。上場企業としての責任を果たしつつ、北海道のスーパーマーケット業界をリードし、これからも地域に根差した事業展開を続けていきます。
<株式会社ダイイチ>
帯広市西20条南1丁目14番地47
TEL0155-38-3456
https://www.daiichi-d.co.jp