帯広公害防止技術センター50周年 地域に安心届ける確かな技術~先読み新年号
高氏英年(たかうじ・ひでとし)社長(52)
塵芥(じんかい)車によるごみ収集、施設の清掃・警備、工場の衛生管理、太陽光発電所の管理―。生活に身近で、多岐にわたるサービスを展開する「帯広公害防止技術センター」。経済発展に伴う公害問題が顕在化した1975年に設立し、大気汚染や水質汚濁のない社会の実現を目指して地域の暮らしを支え続けています。
「会社設立当時、煙突を見つけては飛び込み営業をしたと聞いています。こんなことをやってほしい、というお客様の声に応え、事業を広げてきました」と高氏英年社長(52)は語ります。
現在は総合ビルメンテナンス業を軸に、地域に根差した事業を展開する中で、ひときわ異色なのが1980年に事業多角化で着手したスケートリンク関連事業。帯広市内のヤングセンター(現在は閉館)で、屋内プールとスケートリンクの切り替え工事を請け負っていたこともあります。スケートリンク施設の冷凍・整氷には高度な技術が求められますが、スケート王国・十勝の企業としてここに本格参入。市内で開催されたワールドカップでの整備実績も評価され、創業30年の節目には同分野で国内唯一となる国際マネジメント規格「ISO9001」(品質管理の規格)を取得。整備技術の指導役として業界の注目も集めています。
社内のOJT研修をはじめ、現場の負担軽減に役立つロボット導入などにも積極的。持続可能な組織を目指し、今秋には「ISO14001」(環境管理の規格)の取得も予定しています。信頼される地域企業としてまい進し続けています。
■沿革■
1975年 小澤義征氏が設立、警備業許可取得
85年 清水事業所開設
88年 帯広の森アイスアリーナ高圧ガス製造許可取得
2001年 宮前克則氏が社長に就任
10年 帯広税務署より優良申告法人として表敬(3回目)
15年 髙氏英年氏が社長に就任、忠類ナウマン太陽光発電所にて売電事業開始
16年 防衛協力功労感謝状受賞
23年 スケートリンク施設の冷凍・整氷のISO9001再認証登録(6回目)
■概要■
本社 帯広市東8南3ノ1
資本金 1000万円
従業員 270人
年商 非公開