福原 福原郁治社長~2024トップインタビュー
すべての人に「福」届ける
働く環境整備とSDGs活動に
当社のコーポレートメッセージは「『福』を届けます、すべての人に。~Make Happiness!~」です。昨年も多くのお客さまに来店いただき、お取引先さまとの協業を進めてきました。数や規模だけではなく、どれだけ皆さまに「福」を届けたか、幸せを実感してもらえたかが大切だと考えています。
従業員満足度の向上も重要な課題。プロジェクトチームを作り、働く環境整備を急ピッチで進めています。幸いモチベーションの高い優秀な社員・パートナーが多く頼もしいです。昨春は組合側も納得できる賃上げを実施できました。継続した待遇改善のためには生産性の向上が欠かせません。
一方で人件費だけではなく、物流費、水道光熱費など経費上昇もかつてないほどで、収益環境は悪化しています。本州資本大手の出店も相次ぎ、競合環境も厳しいです。人口が減る中で、地域のライフラインとして店舗を維持していくため、効率化の一環として2022年に総菜部門のハピネス・デリカを設立。今年は食肉加工センターも建設予定です。集中管理で品質の均質化、向上を目指します。
地元の企業市民として地域社会に貢献できるよう、サステナビリティー活動にも力を入れます。環境保全、脱炭素、リサイクル、フードロス削減、地産地消、スポーツ振興、食育活動などの分野で地域と協力しながら進めます。「子ども食堂」への支援は、多くの方に支えられて支持を得ています。ハピネス・デリカは、非常時に食品を提供する協定を幕別町と締結。今後も十勝の「食のライフライン」として役割を果たしていきます。
発祥の地十勝に経営資源を集中
事業譲渡を受けた「梶尾フラワー」を通して、花の販売事業も始めました。異業種への進出や他企業との連携を今後も進めていきます。帯広発祥の地元企業として、十勝の皆さまの暮らしをよくするために、これからも地元へ経営資源を集中させていきます。