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みずほ銀行帯広支店120年、十勝唯一のメガバンク

現在のみずほ銀行帯広支店

 みずほ銀行帯広支店(帯広市西2南10、影山知宏支店長)は今年で120周年を迎えた。十勝で唯一、拠点を持つメガバンクとして、長年地域経済を下支えしてきた。農業の底堅さを背景に、支店の預金や貸出量は近年伸びており、影山支店長は「地域への貢献をモットーに150年、200年を目指したい」と話している。(佐藤いづみ)

 同支店は1901年3月、根室銀行帯広派出所として誕生。同7月に帯広支店に昇格。23年、大合同で安田銀行帯広支店となり、33年に大通南9に新築移転(現・十勝信用組合本店建物)。48年、財閥解体などで富士銀行に商号変更した。

 現在地に移転したのは68年6月、廃止された日本勧業銀行帯広支店の営業譲渡を受けた。現店舗を新築したのは81年。2002年に第一勧業銀行や日本興業銀行との全面統合で、みずほ銀行帯広支店となった。

 同行は、みずほフィナンシャルグループ傘下の都市銀行で、3大メガバンクの一つ。道内に5支店あり、帯広は函館(134年)、釧路(122年)に次ぐ歴史を持つ。3大メガバンクで道内の地方都市に支店を置くのはみずほのみ。

 同支店は30人体制。取引先などで構成する親睦団体「帯広みずほ会」(会長・岡本謙一オカモト社長、103社)がある。新型コロナウイルスの影響で活動自粛中だが、例年であれば、講演会などの活動を展開している。同様の理由で式典などの記念事業は行わない。

 影山支店長は20日、120周年記念に合わせ、十勝毎日新聞社を訪れた。小林智彦副支店長も同行した。

 ◇ ◇ ◇

「今後も業務を通じ地域に貢献したい」と話す影山支店長

「農業関連伸び大きく」 影山支店長に聞く
 43代目となる影山支店長(52)に、120周年を迎え、支店の現況や力を入れていること、十勝経済の可能性などについて聞いた。

 -支店の現況は。
 直近10年で見ると、法人取引先数は10%伸びており、個人の口座数も3%の伸び。預金、貸し出しのボリュームも35%伸長している。

 -要因は。
 取引先数が増え、全業種で伸びていることだ。特に基幹産業である農業関連、それらを取り巻く機械関係の伸びなどが大きい。コロナ禍でも十勝は他地域に比べ観光への依存度が高くはなく、全体的に業況は安定している。

 -メガバンクとして力を入れていることは
 グループのネットワークを生かした情報やサービスを的確に提供すること。特にここ数年、SDGs(持続可能な開発目標)やDX(デジタル・トランスフォメーション)に関する支援相談が多い。乗り遅れると企業の存亡にも関わる。

 -コロナ禍で活動も制限されている。
 以前から海外進出や事業承継関連のコンサルティング業務などにも力を入れているが、本部の専門部署とオンラインでつないで、コロナ禍でも継続した支援を展開している。

 システム障害では心配と迷惑をおかけした。これまで以上にお客さまの役に立つサービスを地道に行い、信頼回復に努めたい。

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