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新道の駅に雪氷熱エネルギーを活用 音更

音更・新道の駅の完成予想図

 【音更】町が2022年4月の開業を目指す新しい道の駅(下音更北9線西16番地1ほか)に関し、事業者でオカモト(帯広市)を中心とするヴェスタおとふけグループは、施設運営に自然エネルギーの「雪氷熱」を導入し、夏場の施設内の冷房などに活用することを計画している。北海道地区「道の駅」連絡会(事務局札幌)によると、雪氷熱エネルギーを活用している道の駅は十勝では初、道内でも珍しい。

 計画では、施設の北側奥に430立方メートルの貯雪が可能な堆雪ヤード(縦10メートル、横17メートル、高さ3メートル)を整備。冬場に降り積もった雪を積み上げて雪山を造成し、遮熱シートで保存する。

 春から夏にかけて徐々に雪が解け、融雪ピットから融雪水が流れ出し、熱交換器を介して施設内に冷気を送り出す仕組み。

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 気温が上昇する7月ごろから長くて1カ月半にわたり、人々が滞留する休憩・飲食コーナー(約300平方メートル)と入り口近くのメイン通路(約74平方メートル)の冷房として活用。エアコンとの併用だが、環境負荷の低減に加え、冷房に関わる電力コストを抑えられるとみている。

 堆雪ヤードの残雪状況にもよるが、雪遊びに活用することも検討している。案として雪だるまを作ったり、雪合戦といったイベントが挙がっている。関東以西や東南アジアなど、雪が珍しい遠方から来る旅行客や外国人らに向けた、観光の呼び水として期待される。

 雪氷熱のエネルギーのほか、施設の屋根に設置した太陽熱集熱パネルを通して貯湯槽の水を沸かして施設内に供給。施設内の飲食店ブースなどから排気される廃熱を活用し、中庭広場のサッシ回りを融雪することも計画している。

 町産業連携課は「雪氷熱や太陽光といった自然エネルギーは重要視されている。積雪寒冷地の特性を生かし、そうしたことを新たな道の駅からアピールしたい」としている。(小縣大輝)

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