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弘文堂ギャラリー再開 人と作品つなぐ空間に

「通りすがりに良い作品と出合える空間となれば」と小藤田さん(左)。六花亭本店3階に設けられた展示空間

 作品の額装を手掛ける帯広市内の「弘文堂」(西2南9、六花亭本店3階)が、2012年に一度閉じていたギャラリーを「廊-KOHBUNDO」として再開した。弘文堂の小藤田直道さん(48)は「部屋と部屋をつなぐ『廊』の字に、作品と人をつなぐ意味も込めている。通りがかりに良い作品と出合える空間にしていきたい」と話している。

 弘文堂は1927年創業、64年に設立。絵画、額縁、キャンバスなどの販売のほか弘文堂画廊(西2南8)を運営。2005年に画廊を現在地に移転し、12年まで続けてきた。

 その後一度閉じた画廊だが、小藤田さんの長い構想の末、今月23日にオープン。以前あった画廊のスペース(約90平方メートル)とは異なり、廊下を展示空間として展開する。
 「この業界に入って30年。知識と経験を生かして、廊下やエントランスをギャラリーとして成立させたい」と小藤田さん。作家の作品に対し誠実に向き合うことを大切に、額装から案内状の制作などトータルコーディネートする。

 オープニング企画には、日常の風景を刺しゅうする荒井千惠子さん(帯広)に展示を依頼。身近なものを題材に発想を膨らませた「庭に在る」(縦137センチ、横82センチ)や「思いのままにステッチ」(15年制作)など、感性があふれる刺しゅう作品17点が並ぶ。

 作品の額装は弘文堂が手掛ける。小藤田さんは「どうしたら作品が生きるのかを考え、引き立たせることが自身の役目。額装を含め、一体感のある展示空間づくりをしていきたい」と話している。

 荒井さんの展示「布と糸と針と」は12月19日まで開催。午前10時半~午後6時(最終日は午後3時まで)。展示の相談も受け付けている。問い合わせは弘文堂(0155・23・4517)へ。(牧内奏)

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