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ひまわり迷路の舞台帯広へ 帯広の仁田さんが継承

「黄色のじゅうたんを一面に広げたい」と意気込みを語る仁田さん

 本別町の夏の風物詩で、昨年は中止となった「ひまわり三千坪迷路」が今年から、帯広市内で同規模で開かれることが分かった。イベントを長くけん引してきた故背戸田利光さん(享年73)の“後継者”は、同市広野町の農家仁田義勝さん(69)。「この素晴らしいイベントをなくさないで」という声に押され、仁田さんは「本別に負けないくらい人を集めたい」と8月のオープンに向け、着々と準備を進めている。

 「ひまわり三千坪迷路」は、背戸田さんが町役場職員を定年退職後、2005年に始めた。17年間続けていた「とうもろこし3万坪迷路」が04年に終わり、「名物行事がなくなるのは寂しい」という思いからだった。夏場の1週間のみの開催だったが、来場者は計3万人を記録する年もあるなど、町内だけでなく管内外からも親しまれるイベントに育て上げてきた。

 仁田さんは市広野町でアスパラの観光農園を営んでいたが、長年の栽培で収量が下がり、株を植え替えるタイミングとなる今年、栽培をやめた。

 跡地は「ヒマワリ畑に」という構想があり昨年、視察も兼ねて本別を訪問。中止となった「ひまわり三千坪迷路」の会場で、偶然出会った背戸田さんらイベントを運営する愛好会のメンバーから強く打診を受け、イベントに必要な機材などを譲り受けることが決まった。

 今回は「第1回帯広サンフラワーフェスタ ひまわり三千坪迷路」と題し、アスパラ栽培に使っていた約9917平方メートル(約3000坪)の畑を整備。自身を代表とする「おびひろサンフラワー愛好会」を立ち上げ、5月下旬に種まきをスタート。膝丈ほどの高さに成長したら、一部を刈り込みながら迷路を作る。迷路内はトラクターの遊覧車で回れるようにする。

 開催期間は、オープン日の8月1日から15日までを予定。会場では、農産物直売や飲食のブースも並ぶほか、熱気球を飛ばすイベントも検討している。一般車両約50台分、大型バス数台分の駐車スペースも新たに整備する計画だ。

 生前の背戸田さんと「共にテープカットをしよう」と約束していたという仁田さん。惜しくもそれはかなわなかったが、「たくさんの人が来れば背戸田さんも満足してくれるはず。必ず成功させたい」と意気込んでいる。

 「おびひろサンフラワー愛好会」は、会場での受け付けや案内、遊覧車の運転など、各ボランティアを募集している。問い合わせは仁田代表(0155・60・2532)へ。
(安倍諒)

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