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「幕別米」の商品化計画 稲作体験も 食創

十勝産米の販促について説明する竹森社長と山地次長(右から)

 米卸し道内大手の食創(帯広、竹森直義社長)は、現在十勝ではほとんど作られていない「うるち米」の販売促進に力を入れている。数少ない産地である幕別町の農家と組み、稲作体験ツアーを初めて企画したほか、秋には幕別米の商品化も計画している。

 畑作で知られる十勝では米生産のイメージは低い。食創によると、減反政策によって現在は細々と生産を続ける農家が点在している状況。地域伝承授業の一環で、学校の児童らが栽培するもち米や、地酒づくりに使う酒米が知られているが、うるち米を作る農家も複数軒ある。

 長年うるち米を作り続けている幕別町内の農家内野康晴さん(37)の存在を食創が昨年知り、連携を計画。昨年試験的に一部を買い取って業務中心に取り引きし、会社としてPOP広告も作製するなどPRしてきた。「コメ業者にもかかわらず十勝でコメを作る農家の存在をあまり知らなかった。十勝のコメをもっと地元に知ってもらいたい」と営業部の山地聡次長。

 今年度は内野さんと連携し、初の試みとして28日に親子対象の田植えツアーを開催する。内野さんは「ななつぼし」を生産している。募集後すぐに定員に達し、11家族36人が参加予定。収穫時にも同様のツアーを予定している。

 また、今年は内野さんが栽培する8900平方メートルのうち、ほぼ全量を買い取る予定で、「幕別米(仮称)」としてブランド化して独自のパッケージを作成し、販売していくことも予定している。竹森社長は「これまで道内産地のブランド米として商品化はしてきたが、十勝に特化した販促活動は初めて。減反政策で生産維持自体が苦労する中、作り続ける農家を地産地消の観点で支援したい」としている。(佐藤いづみ)

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