愛好家が復旧ボランティア 幕別・札内川ゴルフ場
【幕別】台風10号による浸水で大きな被害を受けた札内川ゴルフ場(町札内稔町)で、愛好家らが復旧ボランティアに取り組んでいる。11日から月内毎週2回、石や漂着物を除去する。
札内川河川敷にある同ゴルフ場は、第三セクター幕別町地域振興公社(社長・川瀬俊彦幕別町副町長)が運営。1989年にオープンし、昨年度は過去10年で最も多い3万2478人が利用した。台風被害で今季の営業再開は断念したが、9月の取締役会で練習場は来年の雪解け後、コースは夏以降の再開を目指す方針を決めている。
ボランティアに取り組んでいるのは町内や帯広市内のゴルフ愛好家でつくるクマゲラ会(小笠巖会長、会員28人)。台風前はコンペなどで年30回ほどコースを利用していた。
ゴルフ場再開へは多額の費用を要するため町からの資金支援が必要な状態で、本格的な復旧作業は始まっていない。同会では愛好家自ら復旧の力になろうと、有志がボランティアで作業することを決めた。
初日の11日はゴルフ場で10人がスコップや熊手などの道具を手に、石や漂着物を拾い集めた。小笠会長は「ずっとお世話になってきたゴルフ場なので、少しでも恩返しができれば。しばらく使えないかと思っていたが、思ったより状態はよく、できるだけ早く元に戻ればうれしい」と話していた。今後、毎週火・木曜日に作業する。
同ゴルフ場をめぐっては世話人11人を中心とした有志による「札内川ゴルフ場の復旧・再開を求める会」も、公社や町に提出する署名活動を進めている。(眞尾敦)