ダンプレ演奏で十勝を支援 札幌国際情報高
【札幌】ダンプレ(ダンス&プレー)演奏で十勝を支援-。札幌国際情報高校吹奏楽部は、台風被災地の十勝を支援しようと、ダンプレ演奏による募金活動を始めた。同部の指導者は池田高校のダンプレを有名にした小出学教諭。「生徒発案の募金活動で少しでも十勝を応援したい」と話している。
募金活動は18日、札幌市内の国営滝野すずらん丘陵公園で開かれた「SITバンドダンプレライブat札幌南マルシェ&吹奏楽コンサート」の会場で行われた。ライブでは60人の部員が約30分間にわたり迫力あるダンプレを披露。演奏後、会場に詰めかけた来場者に「十勝災害義援金」への協力を呼びかけた。
募金は台風10号の被害が大きい十勝を支援しようと部員が提案した。10月16日にJR帯広駅でコンサートを開く予定だったが中止に。これをきっかけに被害の大きさを知り、十勝への支援を決めた。同部は熊本地震の際も、被害の大きかった益城町の益城中学校吹奏楽部の楽器支援のために募金活動を行っている。
指導する小出教諭は2013年まで6年間、池田高校の吹奏楽部監督を務めた。池田高のダンプレは動画サイト「ユーチューブ」で人気に火が付き、東日本大震災の被災地を演奏支援するなどさまざまな活動を繰り広げ、有名になった。
小出教諭はその後、札幌国際情報高校に転勤し、吹奏楽部を指導。ダンプレ演奏を取り入れた。部員約90人の大所帯による演奏は「ダンプレ演奏はアピール性が強く多くの人を呼び込む」(小出教諭)と各ライブで人気を高めている。
今回集まった浄財は4万9160円。今後もライブで善意を募り、道災害義援金募集委員会に預託する。小出教諭は「多くの募金が寄せられたことに生徒自身が驚いている。今後も募金活動を続け、十勝を応援していきたい」と話している。(道下恵次)