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倉庫に売り場、地域の人と交流を 中札内

自作の販売スペースを造って婦人服店をオープンした望月久二夫社長(右)と妻の敦子さん

 【中札内】関東で婦人服店「グレンドール」を展開する望月久二夫社長(64)が、同社の倉庫として借りている旧セブンイレブン中札内店(村大通北1丁目2)に売り場スペースを自作し、週2日ペースで開店して販売を始めた。「地域の人とのんびり交流できる場になれば」と話している。

 望月社長は東京都内で2店舗の他、神奈川県川崎市に2店舗、横浜市でも中高年向け婦人服店を経営している。学生時代、新得町に土地を買い、20代で家を建てた経験もあるほどの北海道好きで、妻の敦子さん(55)も偶然、足寄町出身だった。「老後は北の大地で過ごしたい」との思いを2人で強く持ち、3年前に帯広市内へ家を建て、仕入れした衣服を各店へ送る倉庫も村内で借りたばかり。

 倉庫は国道236号沿いに面した目立つ場所でもあり「近所の人がお茶を飲みながら楽しめるスペースをひっそりやりたい」と奮起。152平方メートルの3分の1のスペースを割き、木材を使った試着室など全てを自ら造った。小物が置かれた中央テーブルには、菓子などを置いてくつろげる配慮をしている。

 売り場スペースにはジャケットやコート、ズボンなど約500点を用意。「量販店とは違い、一点ずつをこだわってそろえている」という。価格は1000円~3万円、関東の店舗価格より2、3割安いという。営業時間は午前11時~午後4時。倉庫のため目立った看板は出していないが、開店日は入り口前のボードで告知している。
(小寺泰介)

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