JAXA大気球実験見送り 大樹
【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月30日、町多目的航空公園内の大樹航空宇宙実験場での第1次気球実験期間を終えた。5月14日からの同期間中は3機の大気球を放球する(打ち上げる)予定だったが、上空の気流不良の影響で全て見送った。
同期間は昨年実施できなかった大気球4実験のうち、30万立方メートル(直径91メートル)の大気球を活用した火炎伝播挙動の観察実験など3実験を行う予定で準備を進めていた。
JAXA大気球実験室の吉田哲也室長は全3実験を見送った理由について「偏西風(ジェット気流)の蛇行が南北に大きかった。安全性を保ちながら実験できるような風が吹かなかった」と説明した。
(関根弘貴)