宇宙交流センター「SORA」オープン 大樹
【大樹】航空宇宙関連展示施設「大樹町宇宙交流センター『SORA(そら)』」のオープニングセレモニーが30日、建設地の町多目的航空公園で開かれた。町、道、航空宇宙関係団体、地域住民ら60人が出席。「宇宙のまち・大樹」の交流・教育・観光拠点の門出を祝った。
同公園では、町が「航空宇宙基地構想」を掲げた1985年以来、航空宇宙関連の実験が数多く行われているが、観光客や各種視察に対応するための独自施設がなかったことから、展示室と集会室などの機能を併せ持つ同センターを建設した。大樹の航空宇宙の取り組みに対する理解を深めてもらう狙いもある。総事業費は3990万円(1740万円は道補助)。
同センター(木造平屋、約155平方メートル)内には展示室、集会室、事務室、トイレを設置。展示室にはライブドア元社長の堀江貴文氏が関わるロケット開発会社「インターステラテクノロジズ」(大樹)などが過去に同公園周辺で打ち上げた小型ロケットの実機や宇宙航空研究開発機構(JAXA、東京)の大気球模型など50点を並べている。集会室は42人収容可能。
セレモニーで伏見悦夫町長は「子供たちに夢を持ってもらう場所にしたい」とあいさつ。濱崎隆文十勝総合振興局長、中川郁子衆院議員が祝辞を述べた。伏見町長ら7人でテープカットした後、同センター内覧会などを行った。
開館時間は10月末までの午前10時~午後4時。入場無料。(関根弘貴)