大樹「わがまちこの1年」伏見悦夫町長
大気球高度世界記録達成
STEPで食中毒発生
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が大気球実験で高度世界記録(53・7キロ)を達成した。「宇宙のまち・大樹」で世界に誇れる記録が生まれた。NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC、札幌)や堀江貴文氏が創業者のSNS(東京)が開発した民間ロケットが国内で初めて商業目的で打ち上げられた。宇宙旅行の玄関となるスペースポート(宇宙港)構想の進展にも期待している。
町立病院の改築工事にも着手した。来年秋にオープン予定。「安心して暮らせるまちづくり」に寄与してくれると思う。
漁業は秋サケ漁が4年ぶりに回復。農業では総じて平年並みを維持した。雪印メグミルク大樹工場の新棟も完成した。
小・中・高校の子供たちの活躍も光った。来年1月には大樹ジュニアウインドアンサンブルが全道スクールバンドフェスティバルに出場する。伸び伸びと演奏してもらいたい。
野外活動を手掛ける南十勝長期宿泊体験交流協議会(STEP)の事業で食中毒が発生。参加してくれた子供たちはもちろん、保護者や関係機関に多大なご迷惑をお掛けした。国民の同意なしに進められている環太平洋連携協定(TPP)には今後も断固反対、撤退を要望していく。
来年は午(うま)年。かつて活躍したタイキシャトルのような勢いで、まちが活性化してほしい。何事も「馬(うま)く行く」ように。