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「大気球実験は宇宙開発に不可欠」 中島帝京大教授

大気球実験の存在意義を強調する中島教授

 【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設がある自治体の交流組織「銀河連邦」(本部・神奈川県相模原市)による「銀河連邦フォーラム」が21日、町生涯学習センターで開かれた。中島俊帝京大教授(JAXA名誉教授)が「これからの宇宙開発と大樹町」と題して講演。町内で行われているJAXAの大気球実験の意義を強調した。

 同連邦は1987年に設立。ユーモアとパロディー精神で宇宙平和の一翼を担おうと経済・人的交流を進めている。神奈川県相模原市、秋田県能代市、岩手県大船渡市、長野県佐久市、鹿児島県肝付町、大樹町が「共和国」として加盟している。

 今回はタイキ共和国が主催。1992年に大樹初となる航空宇宙関連実験を実施した中島教授は地上100キロの宇宙に短時間滞在して地上に帰ってくる「サブオービタル宇宙旅行」などを紹介した。

 今後の宇宙開発については「大気球は宇宙理学、工学研究に欠かせない。日本で唯一、大気球の実験を行っている大樹町にも多くの研究者が訪れ、子供たちとの交流も進むだろう」と述べた。(関根弘貴)

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