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氾濫2河川監視強化 道が指定

道の水位周知河川として指定される清水町のペケレベツ川

清水・ペケレベツ川 新得・パンケシントク川 
水位計や基準新設 町、防災体制刷新へ
【清水・新得】道は、昨年8月の台風10号災害で氾濫した清水町のペケレベツ川と新得町のパンケシントク川について、8月にも「水位周知河川」に指定し運用を開始する。道が浸水想定区域図を示し、両町はこれに基づいた防災マップを作成する。指定緊急避難所の変更など、早急な地域防災計画の見直しを迫られることになりそうだ。

 水位周知河川は、道管理の市街地1級、2級河川のうち、洪水で相当な損害を生ずる恐れがある場合に指定される。十勝総合振興局管内では、現在223河川のうち芽室川(芽室町)や足寄川(足寄町)など13カ所が指定、運用されている。

 指定された河川には▽水防団待機▽氾濫注意▽避難判断▽氾濫危険と4段階の水位が定められ、各水位に達した場合に道が市町村に連絡し、避難勧告などの判断材料にされている。避難判断は、高齢や障害で配慮を必要とする人の避難を促す「避難準備情報」の発令基準で、氾濫危険は「避難勧告」を発令する基準。

 水位計がなかったパンケシントク川は、町職員が目視などで住民の避難を判断した。一方、過去の浸水被害や人口・資産などを勘案し、1999年ごろに水位計が設置されたペケレベツ川では、上流へ移設するとともに「避難判断」の水位を新設する。

 道が6月中旬、両町へ示した浸水シミュレーションによると、清水町は指定緊急避難所2カ所、新得町でも福祉避難所1カ所が浸水想定区域内に含まれた。両町総務課の防災担当者は「正式な浸水区域図が示され次第、ハザードマップを作成して今年度中に公表する」とする。避難所の見直しを含めた地域防災計画も、同時に改定することになるという。

 十勝総合振興局帯広建設管理部は、両町から住民の避難完了までの想定時間などを聞き取り、設定する水位の高さなどについて道庁と協議を重ねている。同部は「水位計の設置場所、河川の指定区間を含めて早急に答えを出したい」としている。

 なお、既に水位周知河川として運用する芽室川についても、現行の水位を見直すことにしている。(小寺泰介)

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