フタコブラクダのボス死亡 おびひろ動物園
おびひろ動物園(緑ケ丘2、高橋利夫園長)は5日、飼育中だったフタコブラクダの「ボス」(雄、25歳)が死亡したと発表した。同園で生まれて四半世紀、来園者から親しまれてきた“長老格”の突然の死を関係者らは悼んでいる。
ボスは1989年5月4日生まれ。今月3日午後2時ごろ、横になり衰弱している姿を飼育員が発見、間もなく死亡した。解剖の結果、死因は腹膜炎だった。
フタコブラクダの寿命は20~30年ほど。同園によると2年ほど前から痩せ始めたが、食欲はあり健康だった。死亡した3日午前中もよく餌を食べ、元気な様子だったという。同園は道内の動物園で唯一、フタコブラクダを飼育していた。今後のフタコブラクダの展示は未定という。
柚原和敏副園長は「生まれたのがゴールデンウイークの真っただ中で、多くの人でにぎわっていた」と当時を振り返り、別れを惜しんでいる。(高津祐也)