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食育、先生は地域の大人 まちマイ浦幌編

ゆでたトウモロコシを食べる子どもたち

「うらモンGO」収穫体験
 住民が学校運営に参画する学校運営協議会制度「コミュニティ・スクール(CS)」。十勝で最も早く導入した浦幌町では、地域の大人たちが「先生役」となって、さまざまな事業が企画されている。今月2日には帯富の元木農場(元木一彦代表)で、食育イベント「うらモンGO(ゴー)」が開かれた。参加した親子連れや教員らは、元木さん(57)から農業やカレー作り、川遊びについて教わり、子どもたちの笑顔があふれた。

 浦幌学園小中一貫コミュニティ・スクール委員会(橋本友子会長)の主催、昨年に続いて2回目。「浦幌のうまいモンをゲットしよう」がテーマで、約60人が参加した。

 通常の農業体験とは異なり、集合場所の町総合スポーツセンターから農場までの約2キロの道のりを、歩くところから始まる。畑では白トウモロコシ「ロイシー」や黄トウモロコシ「おひさまコーン」を収穫して食べた。

 昼食はカレーライス。カレー粉以外は畑から調達するため、元木さんは「知恵を使ってどうすればカレーができるのか考えて」と呼び掛けた。参加者はジャガイモやニンジン、ナス、水の代わりとなるミニトマトなどを収穫した。

 畑に穴を掘って作った炉で廃材を燃やし、カレーを調理。参加者が3班に分かれて3種類のカレーを作った。浦幌小学校4年の澤野優太君(9)は「おいしかった。2杯お代わりした」と大喜び。元木さんは「ふるさとの味をしっかりと覚えて」と愛郷心を育むことに積極的だ。

 畑のそばを流れるオベトン川で魚捕りにも挑戦。ヤマメやドジョウを捕まえ大人も童心に帰った様子。大人と子どもが一緒になって料理や川遊びをした。子どもたちはゲーム機の世界より自然の中でのリアルな遊びに満足げだった。(関坂典生、広橋基嗣)

子どもは町の宝
元木農場代表の元木一彦さん(57)
 
 トウモロコシが最も良い状態でこの日に収穫できるよう栽培した。子どもは町の宝。地域の大人として、子どもたちにささげられるものを最大限提供する。

大人も生き生き
浦幌学園小中一貫CS委員会の橋本友子会長(65)

 子どもたちが自然の中で羽を伸ばして1日楽しむために、異世代、異業種が集まって手伝う大人たちも一緒になって楽しみ、生き生きした顔になっている。


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