経済効果額13%増の1億7000万円 大樹町航空宇宙関連事業
【大樹】町は2012年度の航空宇宙に関する取り組みをまとめた。町多目的航空公園の施設利用日数は351日(前年度比44日増)で、実人員数は570人(同151人増)。利用日数・人数ともに増えことで、推定経済効果額も前年度比13.3%増の1億7000万円と試算し、うち宿泊、食事、除雪など大樹に直接関わるものは1億1000万円を見込んだ。
町がまとめた「航空宇宙に関する活動等報告書」によると、12年度の航空宇宙に関する実験は27件(前年度比6件増)。町は推定経済効果額の拡大について「同種の実験が複数回行われ、滞在日・人数が増えたことが要因」(企画課)とする。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は大気球実験で2基を放球。大樹では初となる日米国際共同実験もあり、海外の研究者が訪れた。
従来なかった実験も行われた。JAXAは災害発生時に被災地の様子を自動飛行で撮影する電動小型無人機の実験を町相川の山林で実施。IHIエアロスペース(東京)は宇宙から大気圏に再突入した無人補給機「こうのとり(HTV)」に搭載したデータ収集用小型カプセル「i-Ball(アイボール)」からHTVが燃え尽きる様子を収めた画像を同公園で受信した。
CAMUI(カムイ)型ハイブリッドロケットの実用化を目指している「NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター」(HASTIC、札幌)はCAMUIと堀江貴文元ライブドア社長が創業者の事業会社「SNS」(東京)の小型液体燃料ロケット2機を打ち上げた。電気通信大の学生が飛行ロボットの実験、東海大もハイブリッドロケットの打ち上げを行った。
実験とは別に、マイクロライトプレーン(超軽重量動力機)の安全・確実な飛行技術を競う「マイクロライト日本選手権大会」(日本マイクロライト連盟主催)が大樹で初めて開かれ、全国各地から320人が来場した。
町は「今年度も幅広く有効活用してもらいたい」(同)としている。(関根弘貴)