大樹町とJAXAの「気球をつくるぞ!」
【大樹】町と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の連携協力イベント「大樹発 すごい気球をつくるぞ!」が24日、町多目的航空公園で開かれた。町内を中心に幼児から大人まで約50人が参加。気球フィルムを袋状にして飛ばすなど、楽しみながら宇宙科学への理解を深めた。
両者は2008年に連携協力協定を結び、町側は宇宙教育の推進、JAXA側は同公園を拠点とした宇宙科学技術の発展などを目的に定期的に連携イベントを実施している。今回は大樹で実験が行われている大気球をテーマにした。
JAXA宇宙科学研究所学際科学研究系の斎藤芳隆准教授が講師を務め、大気球管制塔の設備を紹介した他、大気球の紹介DVDを流した。参加者は、大気球が宇宙科学の発展に向けて人工衛星や観測ロケットと同じような役割を担っていることや、その2つと比べた長所や短所などについても学んだ。
子供らはこの後、隣接するJAXA格納庫で気球フィルム(厚さ2.8ミクロン)を袋状にし、風船のように飛ばす遊びを楽しんだ他、次世代型気球の模型(直径3メートル)を実際に膨らませた。大樹小学校3年の大木来斗君は「面白かった。気球が昔からずっとあることが分かった」と話した。
(佐藤圭史)