夢のツリーハウスで宿泊を、三部さん まちマイ鹿追編
樹齢100年のハルニレの木の上にそびえ立つ「ツリーハウス」。三部牧場(町柏ヶ丘16)代表の三部正司さん(61)が友人らと建設したもので、ファームイン(農家民宿)も受け入れており大人気だ。三部さんは「隠れ家をイメージ。ツリーハウスで宿泊できるのは道内でも珍しいのでは」とPRする。
酪農家3代目の三部さんは、乳牛など150頭を飼養する。ツリーハウスが紹介されたテレビ番組を見て触発され、2005年に友人らの手を借り、半年ほどかけ仕上げた。八角形の一部2階建て、地上からの床の高さは約4メートル。「建物から見下ろす牧草風景もきれいですが、夜に下から見るツリーハウスが温かな明かりが広がって幻想的でお薦めです」という。
当初は自身の「隠れ家」として使っていたが、9年前からは広く宿泊を受けようと、ホームページで営業を開始。施設内では、まき割りもできる五右衛門風呂や牧場の体験、手作りピザの石窯などがある。「道東道の延伸で道央圏からの来場が増え、全体の7割を占めている。3カ月待ち、夏休み中なら1年待ちということもある」と驚きを隠せない。
鹿追市街地から道路で1・5キロほどの場所にある。宿泊のみの場合は大人1泊5000円。三部代表は「宿泊した人から『(自身が生乳を納入している)よつ葉の牛乳飲んでいるよ』という言葉を聞くとやっぱりうれしいね」とする。「将来はプログラムの充実を図っていきたい。酪農だけでなく、近隣の農家を連携し、畑の体験も盛り込めたら」と話す。問い合わせは0156・66・2802へ。(安藤貴一)
▼ツリーハウス360°ビュー
まちマイ鹿追編360°View 2 - Spherical Image - RICOH THETA